フリースタイルティーチャーがつまらない3つの理由と感想
漢 a.k.a. GAMIが逮捕され、フリースタイルダンジョンが急遽、最終回となり幕を下ろすことになりました。
それから、しばらくして後番組で放映することとなったフリースタイルティーチャー。
主な内容はプロのラッパ4人とラップ好きの芸人4人がペアを組んで一ヶ月後の総当たり戦に備えて猛レッスンするという内容。
しかし、番組の視聴者から多数「つまらない」という声があがっています。
そこでフリースタイルティーチャーを最新話まで視聴して、なぜ「つまらない」という言われているのか理由をあげてみました。
この記事の内容
フリースタイルティーチャーがつまらない3つの理由と感想
プロのラッパー同士のバトルがない
最大の理由はこれだと思います。
フリースタイルダンジョンではプロのラッパーやレゲエの大御所達がバチバチにしのぎを削りあい100万円を目指してバトルを繰り広げていました。
しかし、フリースタイルティーチャーはプロのラッパーが芸人に対して指導するのがメイン。
肝心のバトルが最新話である2話まで一切ありません。
フリースタイルダンジョンの視聴者は皆、熱いラップバトルを目的に視聴していたのであって、ラップの練習を観たいわけではないと思うのです。
また、芸人のラップバトルより、第一線で活躍されているプロのラッパー達のバトルを観たいと思うのです。
確かに芸人がプロのラッパー達から指導を受けて、必死にトレーニングする様子はたぎるものがあるのですが
伝説の試合の総集編を放映した後ですから、落差が強烈で期待をぶち壊しているように感じます。
ヒップホップの講義がぶつ切り
ラップ指導の合間に、Kダブシャインによるヒップホップの歴史について講義するミニコーナー「ミッドナイトHIPHOPアカデミー」。
タメになる面もあるのですが、内容をかいつまみ過ぎて、ぶつ切りになっている印象があります。
次から次へと事実を並べているような感じがして面白エピソードを掘り下げる訳でもないので非常に淡白な内容にも思えます。
また、誤解を招きかねない内容であると主張するプロのラッパーの方もいるくらいです。
もっとも、視聴者はヒップホップを歴史を学びたいがために視聴しているのでしょうか。
ヒップホップが生まれた経緯を学ぶことも大事だとは思うのですが、あまりにも荒削りで正しく伝えられていないように思えるのです。
正直、このコーナーをやるよりも、繰り返しになりますがラッパーのバトルが観たいのが本音です。
とはいえ、コロナ禍の影響で観客を招き入れることができずラッパー同士の対面バトルが難しい現状であるため、どうしても控えめな内容になってしまうのかもしれないですね。
番組の構成が粗い
1、2話に分ける必要がなく、バラエティ番組として見づらいと、あるプロのラッパーの方がおっしゃっていて、たしかにその意見は正しいかもと思ってしまいました。
どうしてもテレビ局側の都合でそうせざるを得ないのかもしれないですね。
しかし、フリースタイルダンジョンがテンポよく番組が進行していただけに、少々残念な印象を覚えてしまいます。
やはり新しい試みであるため、安定した番組進行に至るまでには時間を要するのかもしれないですね。
フリースタイルダンジョンも最初は実験的な要素が多かったですから。
フリースタイルティーチャーを視聴して良かった点
プロのラッパーによる指導が新鮮
KEN THE 390・DOTAMA・輪入道・TKda黒ぶち
によるラップ指導がそれぞれ個性があってやり方が異なり人柄が出ていると感じました。
特に驚いたのはDOTAMAさんですね。
タッグを組んだ紺野ぶるまさんの持ち味である下ネタを封殺した上で、1時間近くラップをさせていて、想像よりも遥かにストイックだなと感じました。
最終的に、紺野ぶるまさんが疲弊して泣きそうになっている顔が脳裏に残りましたね。
フリースタイルバトルを上手くなりたい方にとって非常に勉強になる内容だと思います。
芸人のポテンシャルが尋常ない
ラップ好き芸人が集まっただけあって、みんな凄くラップがうまい!
特にゆりやんレトリィバァさんのラップがフロウや韻が絡められていて驚きました。
初顔合わせ時のラップはややぎこちなくて、今後どうなるんだろうとハラハラしてしまいましたが、まさかの2話目で並のラッパーにも劣らぬような技巧的なラップで、一番うまいと思ってしまいました。
もちろん、レイザーラモンRGさんも、石田たくみさんも、紺野ぶるまさんも普通に韻を絡めて文脈がだいたい通ったラップをされていてすごい!と感じました。
フリースタイル番組が打ち切りにならずに済んだ
もっとも、良かった点というか安心した点ですね。
突然のフリースタイルダンジョン最終回で、もう地上波でラップバトルを観ることができないとかと落胆した矢先、フリースタイルティーチャーが後番組で放映することになりホッとしました。
フリースタイルダンジョンはラップの普及に大きく貢献した番組であることは間違いなく、欠かすことができないと思います。
その火が絶やすことなく灯り続けていることは感動を覚えると同時に、それだけ根強いファンがいるという証明であると思います。
ですから、コロナ禍が終息したらまたプロのラッパー同士のバトルが観たい、フリースタイルダンジョン2を放映してほしい!
ここまで思いの丈を一気にぶつけてしまったため、見苦しい内容で申し訳ありませんでした。
そして、ここまでお読みいただき誠にありがとうございました!